aerosmith
言わずと知れた、アメリカを代表する偉大なロックバンド。
私の高校時代は、Van Halenと共にこのバンドが青春だった。正に、ハマっていた。大学時代には2度、大阪ドームでのライブに足を運んだ。
基本的に、私が惚れ込むアーティストの重要なポイントはボーカルにあるが、ここでもやはり当てはまる。スティーブン・タイラーの嗄れていて非常に高い声、年齢を感じさせないパフォーマンス、そしてあの例の顔が、私は大好きだ。
そして、この大きすぎる怪物バンドの持つ、独特のノリが好きだ。とにかく全体的にノリが良いのだ。誤解を恐れずに言えば、ハードロックなのにどこか軽いのだとも言える。彼らがLed
Zeppelinの影響をモロに受けている事は、初期の作品やギターのジョー・ペリーを一目見れば分かるのだが、しかしあのノリは、そのZeppelinにもないもので、それが彼らの個性であり、主張なのだろうと思う。また一昔前のハードロック・バンドと言えば、シングル曲にアコギ中心のバラードを持って来て売っていくという風潮があったが、彼らはそれをしない。あくまでもエレキギターが中心の音で、美しさや壮大さ、ヘビーさをも兼ね備えたバラードを作る。またそのような曲が、スティーブン・タイラーの声に見事にマッチするのだ。
文句なしに本物のロックンロールバンドだ。ここまでの30年以上の歴史は、もはや伝説的だ。
ただAerosmithに関して残念な事は、ただ1つの全米No.1記録を出した曲が、 彼ら自身による楽曲ではなかった事だ。確かに、あの中弛みする映画の主題歌は名曲だったが、これはいちファンとして悔しい。
2006.6.23 |